MENU
Shelica globeの活動は「seeding health literacy in children and adults〜世界中の人たちに小さな健康の種を蒔きたい〜」という思いから始まりました。管理人は内科医を30年続けつつ4人の子供を産み育ててきました。子育てと診療の経験から、健康の維持に必要な情報を少しでも多くの人に発信したいと思うに至りました。Shelica globeは、人が健やかな一生を送るために役立つ現代医学・栄養学・食育の情報を、わかりやすく発信するプラットホームを目指します。
shelica_blog
  • 自己紹介
shelica_blog
  • 自己紹介
  1. ホーム
  2. 生活習慣病予防
  3. 心臓病予防に効果的な運動とは?最新のエビデンスと実践法を解説

心臓病予防に効果的な運動とは?最新のエビデンスと実践法を解説

2025 4/17
生活習慣病予防
2025年4月17日
目次

運動は心臓を守るお守りです。今日からできる、小さな習慣。

こんにちは。
内科診療歴34年、漢方医でもあるみさちゃんです。

「最近ちょっと歩いただけで息が切れる」「健康診断で“気をつけて”って言われたけど、何をすればいいの?」
そんなふうに感じている方、意外と多いのではないでしょうか。

忙しい毎日、体のことはつい後回しになりがちですよね。
でも実は、ほんの少しの“やさしい運動”が、あなたの心臓を守る力になることが、研究でもはっきりと示されているんです。

この記事では、心臓病と運動の深い関係を、医学的なエビデンスを交えながら、今日から実践できる方法とともに、わかりやすくご紹介します。

なぜ運動が心臓にいいの?

心臓病は、日本人の死因の上位にあげられる深刻な病気です。
特に動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病との関連が深く、これらを防ぐためにも運動は欠かせません。

厚生労働省の『健康づくりのための身体活動基準2013』では、週150分以上の中等度の運動(少し息が弾むウォーキングなど)が推奨されています。

参考: 厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」

また、アメリカ心臓協会(AHA)によると、定期的な有酸素運動は心血管疾患による死亡リスクを約20~30%も減少させることが分かっています。

参考: American Heart Association. (2020). Physical Activity and Heart Health

運動不足が心臓に与える影響

運動不足は、心臓や血管の健康に悪影響を及ぼします。
次のようなリスクが知られています:

  • 心臓の筋肉が弱り、血液の流れが悪くなる → 高血圧や動脈硬化を招く

  • エネルギー消費が減る → 内臓脂肪がたまり、心臓に負担がかかる

  • 血糖コントロールが乱れる → 糖尿病の発症リスクが高まり、心疾患にもつながる

  • ストレスが増える → ストレスホルモンが心臓に悪影響を与える

中でも「座りっぱなし」の生活をしている人は、心筋梗塞のリスクが約50%も高まるとも言われています。

参考: 特定健診・保健指導実践支援サイト

どんな運動が効果的?負担をかけずに、心臓を元気に

心臓にやさしい運動とは、“軽く汗ばむ程度”の有酸素運動です。
目安としては、「会話はできるけど、歌はちょっと難しい」くらいのペース。

たとえば、こんな運動がオススメです:

  • ゆっくりとしたウォーキング(1日20分でも十分)

  • 朝のラジオ体操やテレビ体操

  • 深い呼吸を取り入れたストレッチやヨガ

  • 階段の上り下り(エレベーターを1階分だけスキップするだけでも◎)

最近では「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」という短時間集中型の運動も注目されていますが、体力や心臓への負荷が大きくなるため、持病のある方は避け、医師と相談して無理のない範囲で行いましょう。

参考: Mayo Clinic「運動の7つのメリット」

続けるための工夫。運動を「特別なこと」にしないコツ

「大切なのはわかってるけど、続かない…」
そんな方におすすめの、日常に運動を取り入れるヒントをご紹介します。

  • 1日5分だけ始める:「0から1」がいちばん大切です

  • お気に入りの音楽やラジオを聴きながら:気分もリフレッシュ

  • 通勤や買い物に“歩く”時間を少しプラス

  • 階段を見たらチャンスと思う:特別な運動をしなくても、効果は蓄積されます

  • 続けた日をカレンダーに丸をつける:小さな達成感がモチベーションに

おわりに

運動は、心臓のためだけでなく、あなたのこれからの毎日をもっと軽やかに、楽しくしてくれる「習慣のプレゼント」です。

「頑張らなきゃ」と構えるより、「今日ちょっとだけやってみようかな」と思う気持ちを大切にしてみてください。

小さな一歩が、未来のあなたを守ります。
やさしく、ゆっくり、一緒に始めてみましょうね。

生活習慣病予防
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • アルコール依存症とは?年齢を問わず知っておくべきリスクと対策
  • 運動不足が心臓病リスクを高める?最新の研究でわかった驚きの事実

この記事を書いた人

Misakoのアバター Misako

関連記事

  • 運動不足が心臓病リスクを高める?最新の研究でわかった驚きの事実
    2025年4月17日
  • アルコール依存症とは?年齢を問わず知っておくべきリスクと対策
    2025年3月7日
  • デスクワークで体調不良?漢方で巡りを改善する方法
    2025年3月7日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

プロフィール

みさちゃん

こんにちは!
Shelica_blog管理人のみさちゃんです。
【みさちゃんはこんな人】
・4人の子どもを育てつつ、医師として30年以上勤務
・循環器内科で心臓病の患者さんを診療・現在は一般内科医・漢方医としても診療

【ブログを始めるきっかけ】
産業医として会社員の健康管理に携わる中で、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病をコントロールすることの大切さを痛感。生活習慣病の早期発見と早期改善の有効性を実感しました。
しかし、患者さん自らがその重要性を知らなければ本当の意味での健康管理はできません。病気の怖さを知っている医療者だからこそ発信すべき情報は沢山あるのではと思い、ブログを始めることにしました。

【Shelica globe】
Shelica globeには「世界中の人たちに小さな健康の種を蒔きたい」という思いを込めました。
人が健やかな一生を送るために役立つ現代医学・栄養学・食育などの情報をわかりやすく発信していきます。

半下石美佐子
埼玉県立浦和第一女子高等学校卒
筑波大学医学専門学群卒
医師・医学博士
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本東洋医学会 漢方専門医
日本医師会 認定産業医

© shelica_blog.

目次